振り込め詐欺に関するニュース記事のまとめ。

2008年11月11日火曜日

振り込め詐欺コラム

 手を替え品を替え巧みに忍び寄ってくる。振り込め詐欺の魔の手である。警察庁は今月を「撲滅月間」として取り締まりを強めている。

 重点は被害が圧倒的に多い現金自動預払機(ATM)の悪用。中でも「還付金詐欺」は要注意だ。公的機関の職員を名乗り、還付金があるからATMで受け取るよう持ち掛ける。携帯電話で機械操作を指示して現金をだまし取る手口だ。

 「おれおれ詐欺」のように金を払い込むのでなく、金が戻るという言葉に警戒心を緩めてしまう。「手口は知っていたが、まさか自分が」と悔やむ被害者もいる。先入観やちょっとした油断がつけ込まれる。

 月間中、全国の警察官らの警戒や利用者への呼び掛けで被害件数は大幅に減っている。だが撲滅には程遠い。一方で捜査中の警察官を装って電話した後、被害者宅を訪れて通帳やキャッシュカードを受け取り暗証番号を聞き出すなどの手口も急増中という。

 金融機関の窓口からATM、そして次の手段へ。犯人たちの抜け道探しとのいたちごっこが続く。振り込め詐欺の撲滅には、行く手をふさぐさらなる知恵と対策が求められる。

 景気の減速や殺伐とした世相の中で被害の増加が懸念される。個々人が注意を払うのはもちろん、関係機関の連携や周囲の目など包囲網づくりが欠かせない。

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