振り込め詐欺に関するニュース記事のまとめ。

2008年11月13日木曜日

振り込め詐欺コラム

 息子の銀行口座にまとまったお金を振り込もうとした女性が閉口したそうだ。「本当に息子さんでしょうね」と行員が何度も念を押す。「戸籍謄本を持って行けばよかったかしら」と苦笑したという

▼こんな話もある。おれおれ詐欺を未然に防いだ知人の体験談。高校生の息子に似た声の電話が実家にあり「自転車で女性とぶつかって、けがを負わせた。治療費と示談金を要求されている」

▼実家から連絡を受け、慌てて学校にいるはずの息子の携帯電話にダイヤルすると、本人が出て「そんな話は知らない」。知人は「たまたま休み時間だったため、息子は電話に出ることができた。連絡がつかなければ、うろたえたかもしれない」と振り返る

▼警視庁の調査ではおれおれ詐欺の被害者の3割が行員の忠告や制止を振り切って送金していた。全員が振り込め詐欺を知っていたにもかかわらずだ。それほど手口は巧妙化しているということだろう

▼年金支給日の一昨日、現金自動預払機(ATM)の集中警戒日として、全国5万6000人の警察官が動員され、訪れた高齢者らに注意を呼びかけた。そんな厳戒の中でも3件、600万円の被害があった。犯人のふてぶてしさを感じる

▼普段は冷静な人でも、身内に事件や事故が起きると、うろたえることがある。ましてお年寄りならなおさらだ。いかに警戒を厳しくし、あの手この手で対策を講じても、悪知恵にたけた輩(やから)は、それをかいくぐって忍び寄る。腹立たしいこと、この上ない。

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